切削油剤の選定方法
ホーム ] 会社案内 ] 製品案内 ] 金属加工油の話 ] サンプル依頼 ]

 

 

 

 
切削(研削)油剤の適油選定方法
 
 切削油剤の選定にあたっては加工内容(加工方法・被削材・工具)と油剤の特性とを考えて、どの油剤特性を重視すべきかを十分に検討し、油剤決定する必要があります。
 
 油剤別に特性を相対比較したものを表1に示します。一般に不水溶性切削油剤は潤滑性が良好であり,かつ管理が容易です。
 
 一方、水溶性切削油剤は冷却性が良好であり、また引火などの危険性がないという特長があります。
 
表1 切削油剤の特性
項目 \ 油剤 不水溶性切削油剤 水溶性切削油剤
1種
(油性形)
2種
(極圧形)
W1種
(エマルジョン形)
W2種
(ソリューブル形)
潤  滑  性
反 溶 着 性
冷  却  性
湿  潤  性
消  泡  性
耐 腐 敗 性
耐劣化性(安定性)
さび止め性
発煙・引火の危険性
管理の難易
廃 液 処 理 性 再生可能,焼却 2〜3次**処理必要,焼却
注)表示方法: ◎:優  ○:良  △:可
* :2次処理:活性汚泥処理
**:3次処理:活性炭吸着処理,逆浸透膜法
 
 また、一般的な切削油剤の選定手順を図11)に示します。
 
 選定にあたっては、まず制限項目(法規制、安全性など)を考慮して不水溶性切削油剤か水溶性切削油剤かを決定する必要があります(一次選択)。
 
 次に加工方法や要求精度などにより油種(不水溶性切削油剤:油性形、極圧形、水溶性切削油剤:エマルション、ソリューブルなど)を決定します(二次選択)。 
 
 こうして決定した油剤の性能が要求を満たしているかどうかをラインテストで検定し、最終的に使用の可否を判断します。


 
図1 切削(研削)油剤の選定手順
 
「参考文献」
  1)切削油技術研究会:穴加工ハンドブック(1979),109
 
 

 
Copyright(c) 2000 Japan Lublicating Oil Society. All Rights Reserved.